逆パワースポット①
今回は、私が風水鑑定士を取得するきっかけになった話を書いていこうと思う。
私は今まで10回の引っ越しをしてきた。
その中の4回目の引っ越し先の話である。

それまで働いていた仕事を辞め、新しい仕事も決まり、引っ越し先を急いで探していた。
入居する前に掃除をしようと思い、早めに鍵を借りて、改めて部屋に行ったが、ふとドアノブに目が留まった。
あれ、こんな錆びたようなドアだったかな・・・

そう思いながらも、新居での新しい生活に心が躍り、気にならなくなった。
入居当日、朝から業者に依頼していた為、引っ越しは昼前に終わった。
食事を摂るのも忘れ、荷解きをしていた為か、気が付けば午後8時を回っており、疲れのためかいつのまにか眠りについていた。
キィィ・・・ギシッ・・・ギシッ・・・
突然、部屋のドアが開けられ、床が軋むような音が聞こえてきた。
誰かいる?あれ・・・体が動かない!!!
心臓がバクバクして、冷や汗が止まらなかった。視線だけで周囲を見渡していると、洗面所の方から光が漏れていた。
ドア閉めた気がするけど・・・何で開いてるの?
ギシッ・・・ギシッ・・・ギシッ・・・
まるで足音のように、音が近づいて来る。
え?誰もいないのに何?
全身が震え、声も出なかった。あまりの恐怖に、目を閉じた。体はまだ動かないままであった。
・・・ギシッギシッギシッ

突然、足音らしき音が早くなり、ベッドのすぐ横で止まったかと思うと、顔にふわっと布団が触れ、誰かがベッドの中に入ってきたような感覚に襲われた。
恐怖に体が震え、冷たい汗が背中を伝う。息をするのも忘れて、私はじっとしていると、
「一緒に寝よう」
冷たく湿った吐息が、私の耳元に感じた。
聞いたこともない、男性の声であった。
何かを考える間もなく、突然、首を絞められる
苦しい・・・体も動かない・・・怖い・・・

ふと、母の言葉を思い出した。「怖い時はご先祖様に助けを求めたらいいんだよ」
とっさに、ご先祖様助けて!怖い!
と心の中で叫んだ。すると、温かい手が首に触れたような気がした。次の瞬間、首を絞めていたものが離れ、体も自由に動かせるようになった。
慌てて起き上がり、あたりを見回したが、そこには誰もいなかった。洗面所のドアも閉まっており、電気も消えていた。
一体、何だったのだろう。
怖すぎて、電気を点けて明け方まで眠れなかった。
あとがき
この日を境に、鬼門や方位などの他色々な話を耳にする機会が増えた。
そして、風水の世界に足を踏み入れるきっかけになった。
この部屋を引っ越すまでの間にも、色々な体験をしたので、また次の機会に書いていこうと思う。


